『君と世界が終わる日に』は、日本テレビとHuluが共同制作したゾンビサバイバルドラマです。ゴーレムと呼ばれる謎のウイルスが人々をゾンビ化させた世界で、竹内涼真さん演じる主人公の間宮響が恋人のくるみや仲間たちと生き延びようとする姿が描かれています。
視聴者のあいだで、打ち切りっぽい終わり方としてよく名前があがる『君と世界が終わる日に』ですが、打ち切りになったのは本当なのでしょうか?その理由やネタバレも含めてヒロインであるくるみが死亡したかも調査してみました。
『君と世界が終わる日に』打ち切りの理由は?
結論から述べますと、『君と世界が終わる日に』は打ち切りになっていません。シーズン1が地上波の日曜ドラマ枠で放送された後、Huluのオリジナルシリーズとしてシーズンを重ねています。日本の実写ドラマでは珍しくシーズン5+映画化までされ、打ち切りどころか長期展開のドラマです。しかし、打ち切りとはなっていないにもかかわらず、ネット上で『君と世界が終わる日に』打ち切り説が広まったのには、それなりの理由があります。
視聴率が伸び悩んだこと
シーズン1は、ゾンビドラマとしてはかなり話題になったものの、視聴率自体は2桁に届かず、平均も1桁台にとどまったとされています。大型企画としての期待値や宣伝規模を考えると、思ったほど数字が伸びなかったという印象を持たれやすい結果でした。この数字で同じ枠の続編は厳しいのではと感じたドラマファンも多かったのではないでしょうか。
地上波からHulu独占配信へ
シーズン2以降がHulu独占配信となり、地上波での放送がなくなったことも、打ち切り説に火をつけた要因のひとつでしょう。もともと日テレとHuluの共同制作でスタートしているのですが、そのことを知らない視聴者やテレビを中心にドラマを見る人にとっては、地上波から消えた=格下げされたという受け止め方をしやすく、人気がないから配信に追いやられたのでは?という感じる方も多かったのかもしれません。
シーズンごとの話数が減っていったこと
もうひとつ視聴者の不信感を呼んだのがシーズンごとの話数の変化です。シーズン1は一般的な連ドラと同じくらいで全10話でしたが、シーズン2以降は全6話前後の短い構成に変わり、シリーズ終盤になるほどコンパクトになっていきました。
この変化を、「予算が削られたのでは」「最初の予定よりも早く終わらせることになったのでは」と感じる人は多かったと思います。ただ、配信ドラマの世界では5~6話構成はむしろ標準に近く、テンポ重視でシーズンを区切る作品も増えています。そう考えると、短くなったからと言って打ち切りとは限らず、配信向けに最適化した結果とも取れる部分です。
ラストがスッキリしないこと
打ち切り説を決定づけたのが、ラストのモヤモヤ感です。世界が完全に救われるわけではなく、いわゆるわかりやすいハッピーエンドでもない終わり方だったため、「伏線が回収されていない」「中途半端なところで終わった」と感じた視聴者が少なくありませんでした。
特に、長くシリーズを追いかけてきた人ほど、ここまで見てこの終わり方なの?!という気持ちになりやすかったかもしれません。終末世界のリアルさや余韻を大事にしたラストとしてポジティブに受け取る人もいましたが、打ち切りのために中途半端に終わらせたと感じてしまったファンもいたことも事実なようです。
くるみは死亡したのか
物語のヒロインとして登場していた中条あやみさん演じるくるみですが、シーズン3以降公式ビジュアルや予告編には姿がなく、どうなってしまったのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
くるみは、響がプロポーズを準備していた矢先に世界の崩壊に巻き込まれた、物語の象徴的なヒロインです。そのため、シーズン1から見ている視聴者からすると、タイトルにある「君」というのはくるみのことだと感じていた方も多かったでしょう。響にとっての「守りたい君」であり、視聴者にとってもこの二人には幸せになってほしいと願わずにはいられない存在でした。シーズン2では、妊娠が発覚し、娘・未来を出産、主人公の響と共に新しい命をどう守るかと戦ってきたくるみでしたが、シーズン3で悲しい運命を迎えます。
シーズン3で描かれたくるみの最期
シーズン3では、くるみの体にゴーレム化の兆候が現れ、時間が経てば完全にゾンビ化してしまう危険な状態にあることが示されます。本人もその事実を受け入れざるを得ず、「自分がこのまま生き続けることが、本当に周りのためになるのか」と思い悩むようになります。
物語のクライマックスで、くるみは敵側のキーパーソンの一人であるイナバを撃ち、響と未来を守るために自らを犠牲にする選択をします。その後、響に真実を打ち明け、「ゴーレムになる前に、自分の手で終わらせてほしい」と頼み、最後に二人はキスを交わします。そして、響は涙ながらにくるみの頭を撃ち抜くのです。
くるみの死は、ただのショッキングな展開というより、作品全体のトーンを変える大きなターニングポイントでした。序盤は、恋人同士が過酷な世界で生き抜くラブストーリーとしての側面が強かったのに対し、くるみを失ったあとの響は、家族や仲間、未来の世代をどう守るかという、より広い視点で動くようになります。
生存説もあった
一方で、あまりにもショッキングな展開だったこともあり、「実は生きているのでは」「どこかで再登場するのでは」といった生存説も根強くありました。ゾンビ作品あるあるとして、「死んだと思われたキャラが別の形で戻ってくる」というパターンも多いため、そう考えたくなる気持ちはよくわかります。
ただ、クルミの最後のシーンや、その後のストーリーの積み重ねを考えると、生存の可能性はなく、完結した映画版でもくるみが再登場することがありませんでした。
まとめ
ドラマ『君と世界が終わる日に』に打ち切り理由が囁かれるのは、視聴率の伸び悩みや地上波から配信への移行、シーズンごとの話数減少、賛否が分かれる最終回などが重なったことが原因のようです。実際にはシーズン5と映画まで展開した長期シリーズであり、典型的な途中で切られた打ち切りドラマとは少し違う存在だと考えられます。
一方で、物語の中心だったくるみはシーズン3で響の手によって頭を撃たれる描写があり、まさかのヒロインが死亡するという展開でした。その死はショックでありながら、響の成長やシリーズ全体の方向性を決定づける大きな転換点でもありました。タイトルにある「君」がくるみから娘である未来に変わった瞬間だったともとれます。モヤモヤする部分も多い作品ですが、その余白の多さこそが、見終わったあとも「君」と「世界の終わり」について考えさせられる、クセになる魅力なのかもしれませんね。










