1991年にフジテレビ系の木曜劇場にて放送されていた吉田栄作さん主演のドラマ「もう誰も愛さない」。愛に飢えた若者がお金と愛の欲に負けて、犯罪を重ねる様子を映しだしたサスペンスドラマとなっています。一話でも逃すと話についていけないかつ、ほのぼのとしたシーンと刺激たっぷりの緊張感あるシーンとの対比が大きいことから、世間からは「ジェットコースタードラマ」と呼ばれていました。今回はそんな「もう誰も愛さない」が放送禁止になっている理由を調査していきたいと思います。
ドラマ「もう誰も愛さない」が放送禁止の理由は?
この作品は一部過激なシーンがあり、当時放送された際も視聴者よりクレームの電話が殺到したとのことです。それにより、長い間再放送されなくなったものの、実は、2024年の4月ごろに再放送されたことがありました。しかし、その時は「一部過激シーンがあります」とのテロップを加え、過激シーンを全てカットした状態での放送でした。長らく再放送されていなかった一番の理由はこのためだったのではないかと予想されています。
過激なシーンってどんなシーン?
作中では、遺体がバラバラな状態で生首がごろっと落ちるシーンがあります。このシーンに出演していた女優の伊藤かずえさんのファンはクレームの電話をかけるほどだったそうです。大好きな女優が、フィクションドラマであってもバラバラになった遺体として出演していたら、ショックな気持ちもわかります。しかし、それに対して、伊藤かずえさんは、このシーンに熱量を注いで取り組まれたようで、女優として一皮向けたと話していましたが、再放送されても過激シーンはカットされてしまい、ショックを受けたというエピソードもあります。
ドラマ「もう誰も愛さない」の視聴率は低かったのか?
放送中止になるドラマは、放送当時の視聴率が悪かったことが理由になることも少なくありません。本作品は、平均視聴率19.5%、また最終回の視聴率に関しては23.8%と、当時の時代背景からすると平均的な視聴率となっています。同時期に人気だった「東京ラブストーリー」や「ひとつ屋根の下」は最終回の視聴率は30%をゆうに超えています。それと比べると本作品の視聴率は、低いとも高いとも言えない数字ですが、テレビ離れしている現代の状況の中で、再放送したとしても高い視聴率が狙えないのかもしれませんね。
ドラマ「もう誰も愛さない」のキャストは?
本作品で主演を務めたのは、これまでも数々のドラマで主演に抜擢されてきた吉田栄作さんです。本作品では、これまでの役では見せなかった表情を見せ、更にファンを増やしました。このころの吉田栄作がかっこいいという声が未だにあがっているほどです。吉田栄作が演じる沢村卓也の隠し子として出演するのが、現在も女優としてドラマに出演している田中美奈子さんです。主演のように目立った役柄は多くありませんが、出演しているドラマの数はかなり多く、幅広い役柄の演技を全うしており、本作品でも悪女の役柄を演じ切りました。
まとめ
今回はドラマ「もう誰も愛さない」が放送禁止になった理由について詳しく調査しました。さすがジェットコースタードラマと言われているだけあって、展開が全く読めないドラマですが、見ている視聴者もキャストに思わず感情移入してしまうのではないでしょうか。現在はサブスクリプションでの配信も特にないので、もしこのドラマを見てみたい場合はレンタルサービスを利用してDVDで視聴することをおすすめします。規制が厳しくなっている現代で放送するには過激すぎますが、最近のドラマにはない刺激があると思います。