2022年6月19日、東京ドームにて開催された「THE MATCH(ザ・マッチ) 2022」。その最終対決(第15試合)にラインナップされ、世紀の一戦と呼ばれているのが那須川天心 (なすかわてんしん)選手と武尊(たける)選手の試合です。
『キックボクシング史上最高の天才』と称される那須川天心選手は、これまで卓越した技術とドラマチックな勝利を重ねてきました。ホームリングのRISEでは、国内外の強豪に連戦連勝。これまで41戦全勝無敗の記録を誇り、この試合を最後にボクシングへの転向を発表していました。一方の武尊(たける)選手は、K-1史上初の3階級制覇を達成。闘争本能むき出しで真っ向からの打ち合いに臨む姿から『ナチュラルボーンクラッシャー』の異名を持ちます。
本記事では、『世紀の一戦!【THE MATCH】那須川天心 VS 武尊の結果はどうだった?』と題して、試合結果についてまとめています。
THE MATCH 2022の大会概要
- 大会名:Yogibo presents THE MATCH 2022
- 日程:2022年06月19日(日)
- 時間: 13:00開始
- 会場:東京ドーム
- 大会テーマソング:10-FEET「aRIVAL」
THE MATCHは、大会前から注目度が高く、一般席も含めた前売りチケットは大会当日の1ヶ月以上前に売り切れ。また、1列~3列の超VIP席のチケット料金は100万~300万円で、300万円席でも4~5倍の応募があり、まさに争奪戦だったとか!当日は、55,000人を超える観客が熱気に包まれました。
THE MATCH|那須川天心VS武尊戦のルール・グローブ
- 前日計量58kg契約 (※当日の試合3時間前計量は+4㎏まで)
- 3分3ラウンド・延長1ラウンド
- 引き分けなしのマスト判定で勝敗を決めるルール(延長は延長ラウンドのみの採点)
- スリーノックダウン制(1ラウンドに3回ダウンがあった場合、TKOとなる)
- 5名のジャッジによる5ジャッジ制
- ワンキャッチ・ワンアタックが可能
- 6オンス(60kg未満)のグローブを使用
- リングは5m四方のものが採用
THE MATCH|那須川天心VS武尊戦の試合結果
歴史に残る大激戦となった、2人の対決。結論からお伝えすると、
那須川天心 5-0 武尊 (判定: 29:28/30:28/30:28/30:28/30:27)
で那須川天心選手の勝利で幕を下ろしました。この試合を制した那須川選手は、42戦無敗と連続無敗記録を伸ばしています。
第1ラウンド詳細
那須川選手は強い左ミドル、二段蹴りと蹴りを繰り出す。那須川選手が手数を出し左ストレート、右ジャブを武尊選手の顔面に浅くヒット。ラウンド終盤には武尊選手がプレッシャーをかけるが、武尊選手の左フックに合わせた那須川選手の左ストレートでダウンを奪う。ジャッジは5者とも10-8で那須川選手。
第2ラウンド詳細
じわりとプレッシャーをかける武尊選手。武尊選手が右ヒザを突き上げた勢いで那須川選手の顔面へバッティングになり、一時中断。再開後に那須川選手は鋭いワンツー。至近距離では、武尊選手が強引に左右フックを繰り出しプレッシャーを強める。追う武尊選手に那須川選手がジャブをヒット、距離を詰めさせない。ジャッジは、4者が10-10、1者が10-9で武尊選手を支持。
第3ラウンド詳細
那須川選手のジャブを受けながらも、武尊選手は笑顔で前進しプレッシャーをかける。武尊選手の左右フック連打を、那須川選手はボディワークで回避。武尊選手の打ち終わりに左ストレートを直撃させる。拍子木を合図に武尊選手が左右フックを連打。那須川選手が全身を使った回避で武尊選手に直撃を許さないまま、試合終了のゴングが鳴り響いた。判定は5人のジャッジが全員那須川選手の勝利を支持。
最後に
日本中を熱狂に包んだ、那須川天心選手と武尊選手の一戦。試合後のコメントで、2人ともが口にしたコロナ禍での苦難とこの大会への感謝がとても印象的でした。9月には、メイウェザー選手と朝倉未来選手の対戦も決定しています。総合格闘技からますます目が離せませんね!