ドラマ『女王の教室』はなぜ再放送できない?理由を徹底調査!

ドラマ『女王の教室』はなぜ再放送できない?理由を徹底調査!

2005年に放送された連続ドラマ「女王の教室」。その平均視聴率は17.3%、最終話の視聴率が25.3%を記録するなど、当時の基準でも高視聴率だったのですが、なぜか再放送できないと言われているのです。

今回は女王の教室が再放送できない理由について紹介します。

目次

女王の教室とは

まずは女王の教室がどのようなドラマであったのかを紹介します。2005年7月クールに日本テレビ系列で放送されていた同作は、天海祐希さん演じる教師、阿久津真矢が半崎小学校6年3組の児童を一年間指導していく「学校教師ドラマ」なのですが、作品のジャンルとしては「ホラードラマ」に分類されるようです。

鬼教師と6年3組の「戦い」を描いた作品

6年3組の担任教師、阿久津真矢は恐怖政治同然のスパルタ管理教育を敷く「鬼教師」だったのです。阿久津から苛烈な言葉や厳しい試練を次々と浴びせられる生徒たち。

一方で阿久津の行動は「問題の本質を自分で考え、解決する力や強靭な自立心を培わせたい」という趣旨の考えに由来しており、志田未来さん演じる生徒側のキーパーソン、神田和美は真っ先に阿久津の思惑に気づきます。

和美を中心に6年3組の生徒達は阿久津の思惑通りに成長していくという物語になっていますよ。

女王の教室|日本テレビ (ntv.co.jp)

女王の教室 再放送できない理由は?

第43回ギャラクシー賞奨励賞や第24回向田邦子賞を受賞し、高視聴率も記録した本作。

当時子役だった志田未来さんのブレイクのきっかけとなった作品であり、主演の天海祐希さんの代表作の一つでもある女王の教室ですが、一方で再放送できない作品であるとも言われています。

その理由は何故なのかというと……やはりあまりにも苛烈すぎる作品だったからに尽きるでしょう。

阿久津真矢の問題発言

阿久津真矢の教育は、根底に生徒のことを思っているとする設定があった上でもやはり問題がありすぎるのですね。

反発を招く行動を取っておきながら自分に反発する児童に雑用をさせたり、成績の優劣で児童を露骨に差別したり、中には「女に生まれた以上、常に美しくありなさい」という台詞まで。

放送から28年経った今では、地上波で流すには少々キツいような表現も多々見られます。

そもそも当時から問題だらけだった

熱血や道徳を定番かつ主要なテーマとしていた従来の学校教師ドラマへのアンチテーゼ的な内容の同作は放送後賛否両論となり、各所で議論が巻き起こりました。PTAなどの団体からは名指しで非難されることに。

何よりも問題だったのは、過激な内容についてスポンサー各社に苦情が寄せられ、実際に提供クレジットの表示を自粛する動きが出たことです。

第5話から第8話にかけては全スポンサーが提供クレジットを表示しないという状態だったというのですから驚き。そもそも当時から問題は大アリだったのですね。

名作と問題作は両立する

先述の通り作品の評価の高さ自体は相当なものだった女王の教室。台湾や韓国などアジア各国でも放送され、特に香港では日本ドラマ史上最高視聴率の平均視聴率25.3%、最終話視聴率28.0%を記録したそうです。

少し過激なくらいのほうが、どうしても視聴者の興味を引くのでしょうね。スポンサーの提供自粛などの問題が起こったにも関わらず高い人気を誇った女王の教室は、連ドラ放送翌年に2時間のスペシャルドラマが2日連続で放送されています。

配信サービスでは視聴可能

地上波での再放送は厳しそうな女王の教室ですが、配信サービスのhuluなどでは現在も配信されており、視聴が可能となっています。

多くの視聴者が魅了された怪作、女王の教室。見たことがないという方はこの機会に視聴してみてはいかがでしょうか。

最後に

今回はドラマ「女王の教室」が再放送できない理由を調査しました。

強烈な阿久津真矢の言葉の数々の中には厳しくも正論とも思える言葉もあります。見ていて「痛い所を突かれた」と思う視聴者もいるかもしれませんね。

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