1994年にフジテレビの月9枠で放送されたドラマ「この世の果て」。全ての回が20%以上の視聴率を記録するなど、人気を博した同作ですが、現在再放送ができない状況にあると噂されています。
今回はドラマ「この世の果て」が再放送出来ない理由について紹介しますよ。
「この世の果て」が再放送できない理由は鈴木保奈美の退所?
過去に放送されたドラマが現在再放送できないと噂される場合、主に理由として挙げられるのは、後年に出演者が不祥事を起こしてしまったというものです。
「この世の果て」の出演者を見てみると、鈴木保奈美さん、三上博史さん、桜井幸子さん、豊川悦司さん、横山めぐみさん、大浦龍宇一さん、吉行和子さんなどの名前があります。
いずれの方も大きな不祥事を起こしたという情報はないようです。ただ、不祥事ではないのですが、主演の鈴木保奈美さんが当時の所属事務所、ホリプロを退所している、という事情はありますよ。
ドラマの再放送には関係者の許可が必要
過去の番組を再放送する場合、出演していた方の許可を取らなければならないと言われています。
この許可を取る範囲がどこからどこまでなのかは分かりません。ただ、出演者に許可を取るにも、それぞれ出演者個人とやり取りするのはお互い大変ですから、テレビ局と出演者の所属事務所とのやりとりになるのかもしれませんね。
他にも、シンプルに個人だけでなく事務所の許可も必要とする説もありましたよ。
鈴木保奈美とホリプロは喧嘩別れのような形になっている
鈴木保奈美さんは1999年の大河ドラマ「元禄繚乱」に出演中、妊娠が発覚。これにより当初の予定よりも出演時間が大幅に削減されるといったことがありました。
役者一人の出番が大幅に削減されるということは、当然作品の話の流れにも大きな影響を及ぼします。
この一件で鈴木保奈美さんとホリプロの関係は悪化。結局、鈴木保奈美さんはそのまま事務所を退所することとなったのです。
円満に別れた訳ではないので、「この世の果て」の再放送にホリプロの許可が必要とされる場合は、ホリプロが認めないという可能性もあるのかもしれません。
「この世の果て」は内容的に再放送出来ない?
ただ、「この世の果て」が再放送できない理由は、また別にあるとする説もあります。その理由は、シンプルに「今のコンプライアンスに適さないから」というもの。
ここで一度、同作がどのような作品だったのかを紹介しますよ。
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究極の愛を描いた悲劇
「この世の果て」は野島伸司さんが脚本を務めた作品で、多数のヒットを世に送り出した野島伸司さんのドラマの中でも特に暗い作品と言われています。
テーマは「都会の中の孤独」。これまで誰からも認めてもらえなかった、愛してもらえなかった男女が出会い、初めて信じ合える相手と支え合いながら東京砂漠のような大都会で生きていくという作品です。
しかし、ただどん底から運命の相手と出会い、幸せを掴むという物語ではありません。主要人物の暗すぎる過去、現在進行系で重ねていく罪など、とにかく暗い展開の連続で物語の結末まで進んでいきます。
犯罪シーン、残酷なシーン多数
鈴木保奈美さん演じる主人公からして、父に愛されていないという思い込みから幼い頃に家に放火、父の命と異父妹の視力を奪うという過去を持っています。
三上博史さん演じるもう一人の主人公は覚醒剤に溺れ、妊娠させた相手に暴力を振るって流産させてしまいますよ。
更に殺人や自殺、暴行などのシーンが描かれることもあり、ショッキングなシーンが非常に多いのです。
現在のコンプライアンスでは放送に耐えない作品なのか、決してそうではなかったとしても積極的に再放送したい作品ではないのかもしれませんね。
最後に
今回は「この世の果て」の再放送ができない理由について紹介しました。
近年は地上波で見る機会のない同作ですが、フジテレビの配信サービス「FOD」では現在も問題なく配信されていますよ。1話から3話までは無料で見ることもできるので気になる方はぜひともチェックしてみてください!