ビットコインの値動きや、Twitter上で社会的反響が大きい人物の発言によって、大幅な高騰を見せる可能性が高い「ドージコイン」。実際、イーロン・マスク氏のツイートの影響もあり、2021年4月中旬には6円台から一時40円を超えるなど、7倍近い高騰を記録しています。一時は75円を突破しましたが、その後は値を下げ2022年1月30日時点では16.40円前後で取引されています。今回は、そんなドージコインについて解説していきます。
ドージコインとは
ドージコインは、インターネットミーム(インターネットで話題となった画像)であるドージをモチーフに作られたビットコインを模倣した草コインです。ドージとは、犬の「dog」のスラングであるdoge(ドージ)が由来になっています。
ビットコインをモチーフに作り上げられているので、ドージコインの機能はビットコインとほとんど同じです。2021年5月には大きく急騰し、時価総額でXRPやコインベース・任天堂の時価総額も抜きました。草コインとして作られたにも関わらず、2022年1月30日時点では仮想通貨時価総額ランキングで10位に位置するまでの成長を見せています。
【注意】Shiba コインとは別物!
また、ドージコインと同じミームコインとして注目を集めている仮想通貨にSHIBA INU (SHIB/Shiba コイン)というものがあります。こちらも柴犬がトレードマークとなっており、ドージコインと混同されやすいですが異なるものなので注意が必要です。
日本でも取引できる?
毎月のように最高値を更新し、世界から注目されるドージコインですが、日本では気軽に取引ができない仮想通貨となっています。それはなぜかというと、2022年1月時点では日本の仮想通貨取引所で取り扱っていないためです。購入には国内でビットコインなどの仮想通貨を購入し、海外の取引所へ送金する必要があります。まだ日本の口座を持っていないという方は、仮想通貨取引所おすすめランキングでも紹介しているコインチェックで、ドージコインへの投資を検討してみてください。
心理主導で高騰した仮想通貨
ドージコインは、性能面ではそれほど優れた通貨ではありません。確かに、ビットコインよりも処理速度が速かったり、「RenDOGE」によりイーサリアムのブロックチェーンで利用できたりするなど、優れた面もあります。しかし、大して開発が進められているわけでもないので、高性能であることを売りにしている仮想通貨とは比べるべくもありません。
元々のコミュニティは比較的小規模なものにも関わらず、先述の通り、多くの高性能な通貨を差し置いて時価総額ランキング10位に位置しています。
ドージコインに資金が集まった3つの要因
このような状況に至った要因は、主に3つあります。
TikTok(ショートビデオ投稿アプリ)
でドージコインの価格を1ドルにすることを目指し、投資を促す動画がトレンドになった
Reddit(アメリカの掲示板)
「ドージコインを10ドルまで高めよう」という投稿に賛同者が集まった
アメリカの電気自動車メーカー「テスラ」
CEOイーロン・マスク氏が、ドージコインに対するポジティブな声を繰り返し発信した
まとめ
ドージコインは、今後米大手自動車企業テスラ社CEOイーロン・マスク氏やその他の影響力のある有名人のTwitterでの発言などによって急激に価格を上げる可能性があります。また、ドージコイン チャートを含む、アルトコインのチャートはビットコインの価格変動に沿った形で、値動きを見せる傾向にあるので、今後はビットコインの動向にも注意することが大切であると言えるでしょう。決済スピードの早さと少額利用の利便性の高さが、さらに世の中に広まりを見せれば、ドージコインの価値は上がる可能性は十分にあるのではないでしょうか。