1997年に放送された日本テレビ系列のドラマ「失楽園」。平均視聴率20％を越えるヒット作でしたが、現在は再放送出来ない状況となっているようです。
今回は失楽園が再放送できない理由について調査しましたよ。
失楽園 ドラマ 再放送できない理由は？
ドラマの失楽園は日本テレビ系列のよみうりテレビが制作したドラマです。準キー局による制作であることも再放送に影響しているのかもしれませんが、失楽園の再放送が現在で難しい理由は、何よりドラマの内容にあります。性的なシーンが多く、地上波で放送できないのですね。
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失楽園とは
では失楽園がどのような作品だったのかについて紹介します。1997年7月クールに、日本テレビ系列で放送されたドラマ、失楽園。失楽園は旧約聖書「創世記」内の、アダムとイヴが神の禁を破り禁断の果実を食べ、エデンの園を追放されるという挿話を指しますが、このドラマは渡辺淳一さんの恋愛小説を原作に映像化した作品ですよ。
原作は260万部を発行したヒット作
不倫を主題に扱った小説「失楽園」は1995年に日本経済新聞に掲載された作品でしたが、一般向け新聞連載としては珍しいほどの性描写が含まれた作品でもありました。家庭を持つ男女二人が密かに逢瀬を繰り返し、最後は心中するという物語です。
ドラマ化の前には映画化もされていた
1995年に連載された失楽園は、1997年2月に単行本として刊行され、同年5月に映画が公開、同年7月にドラマが放送開始と非常にスピーディーにメディアミックスが進みました。映画ではメイン二人を役所広司さんと黒木瞳さんが演じ、同作は社会現象になるほどのヒット作に。ドラマのヒットについても、先の映画の成功が大いに影響しているようですね。
ドラマ 失楽園
ドラマの失楽園は1997年7月から9月にかけて、日本テレビ系列で放送されました。放送時間帯は22時から1時間、日本テレビの同時間帯のドラマが平均視聴率20％を越えたというのは、長い歴史の中でもこの作品のみなのだとか。30分拡大で放送された最終回の視聴率は27.3％にも上りました。主題歌にはZARDの「永遠」が起用されましたよ。またドラマのヒットを受けて、1997年12月には約2時間半にわたる特別番組「失楽園 特別編」が放送され、こちらも視聴率20％越えを記録しました。
川島なお美がヒロインを務めた
映画の時から「黒木瞳と川島なお美がヒロイン争いをしている」とマスメディアで騒がれていたそうですが、結果的に映画では黒木瞳さんが、ドラマでは川島なお美さんがヒロインを務めることとなりました。相手役となる主人公は古谷一行さんが演じ、他には十朱幸代さん、菅野美穂さん、国広富之さん、加賀まりこさん、みのもんたさんといった豪華キャストが出演しましたよ。
過激なシーンが多く現代での放送は厳しい
題材的にも不倫、愛のもつれを描くとあって性的なシーンが多く映る作品でもあります。22時台にそういった作品を放送できたというのも時代なのかなと思いますが、現在では深夜帯ですら放送できないだろうという声もありますよ。映画の方では女性客が多く集まったと言われており、ドラマも同様の層が多く視聴していたと予想されますが、倫理から外れた非日常感が当時の方々に受けたのでしょうね。
再放送は厳しいがソフト化はされている
再放送は厳しいとされている失楽園ですが、一方でソフト化はされています。VHSが1997年から1998年にかけて発売されており、また2014年にはDVDBOOKも発売されていますよ。放送から約17年経った後になってDVDがリリースされている辺りからも、同作の人気が窺えますね。
最後に
今回はドラマ「失楽園」が再放送出来ない理由について紹介しました。
そもそものドラマの演出が現代にそぐわないから再放送が難しいという理由だったのですね。とはいえ、不倫物のドラマは今もなお制作、放送が続いていますし、いつの時代も一定の人を惹きつけるものなのかもしれません。
