1993年、及び1997年に放送されたフジテレビの月9ドラマ「ひとつ屋根の下」。いずれも平均視聴率20%代後半を記録するなど人気を博しましたが、現在は再放送できないと言われているようです。
今回はドラマ「ひとつ屋根の下」が再放送できない理由について紹介します。
「ひとつ屋根の下」が再放送出来ない理由はキャストにある
ドラマなどのテレビ番組が再放送できなくなる理由として最もメジャーなのは、キャストが後に問題を起こしてしまうケースです。「ひとつ屋根の下」はこのケースにバッチリ当てはまってしまっています。
具体的にいうと、同作のメインキャストである酒井法子さんといしだ壱成さんがそれぞれ覚醒剤、大麻所持で逮捕されてしまっていたのですね。
酒井法子の場合
酒井法子さんは2009年、覚醒剤取締法違反で逮捕され、最終的に懲役1年6ヶ月、執行猶予3年の有罪判決を受けています。
「のりピー」の愛称で親しまれていた酒井法子さんの逮捕は世間に衝撃を与え、裁判傍聴の抽選はなんと330倍もの倍率になりました。
事件後、表舞台で酒井法子さんの姿を見ることは少なくなりました。ですが、実は主演舞台や主演映画、コンサートなども行われており、芸能活動への復帰は果たしているのですね。
酒井法子さんの逮捕の際に、当時の同作の再放送が途中で打ち切られたという事例もあったようです。
いしだ壱成の場合
いしだ壱成さんは、2001年に大麻・LSD所持などの大麻取締法違反で逮捕され、執行猶予付きの有罪判決を受けています。この件についていしだ壱成さんは、後に「自分を失脚させるために仕組まれた物だったらしい」と語っていますよ。
2年間の謹慎期間を経て俳優復帰を果たしたいしだ壱成さんですが、2009年に二股交際が報道されます。相手が妊娠、中絶、自殺未遂をしていたことも報じられ、これを問題視されたいしだ壱成さんは最終的に所属事務所を解雇されました。
いしだ壱成、20年前の大麻事件の真相語る「抗争に巻き込まれたんだと。怖いなと思いました」 – 芸能 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
いずれも芸能活動は再開中
そんないしだ壱成さんですが、2022年頃から芸能活動を再開しています。
酒井法子さんもいしだ壱成さんも、事件を起こしたのは随分と前のことですし現在は復帰されているのですね。
このようなケースの場合、問題を起こしたキャストの存在が再放送の障害にならない場合もあります。「ひとつ屋根の下」が再放送されない理由が二人にあるのかどうかは、少し微妙なところですね。
脚本家の影響も?
「ひとつ屋根の下」が再放送できないことについて、別の理由があるとすれば、それは脚本家の問題なのかもしれません。
問題と言っても大げさなことではないのですが、この作品の脚本を務めたのは野島伸司さんです。フジテレビヤングシナリオ大賞を受賞してデビューを果たし、フジテレビで何本ものヒットドラマを生み出しましたが、フジテレビ専属の方ではないのですね。
そのため、同作の再放送には野島伸司さんの許可が必要となり、この点がネックになっているのでは、という指摘がありました。
野島伸司さんは近年もフジテレビ、FODの作品の脚本を担当しているので、野島伸司さんの許可が取れないということもなさそうですけどね。
内容が過激?
また、シンプルに現在の放送倫理、価値観と作品が合っていないために再放送されないのではないかという声もあります。
柏木家の兄弟達の物語を描いた同作、主要人物が性加害を受けるなどのショッキングなシーンがあり、また障害者差別が行われるシーンもあります。今のコンプライアンスでは厳しいところがあると言われているのですね。
「ひとつ屋根の下」を見る方法は?
「ひとつ屋根の下」の第1シリーズは、現在フジテレビの番組の有料配信サービスであるFODで全話視聴することができます。1話から3話までは無料で見ることもできるようなので、FODの会員でない方は、まずはそちらを見てみるのをお勧めします。
一方、第2シリーズの方はFODでも配信しておらず、ネット配信などで見る方法はないようです。放送から20年以上経った2020年にDVD化されるなど、複数回にわたってソフト化されているので、見たい方はそちらをチェックしてみてください。
最後に
今回は「ひとつ屋根の下」が再放送出来ない理由について紹介しました。
第2シリーズはFODでも配信されていないのですが、その理由は権利上の都合ということ。第2シリーズが再放送出来ない理由も、なんらかの権利関係がネックになっているから、と見るのが自然でしょうね。