中山美穂さんと木村拓哉さんのダブル主演で平均視聴率25.2%というヒット作となったドラマ「眠れる森」。しかし現在は再放送ができないと言われているようなんです。
今回は「眠れる森」がなぜ再放送できないと言われているのかを調査しましたよ。
「眠れる森」とは?
まずは「眠れる森」がどんなドラマだったのかを紹介します。
同作は1998年10月から放送された、野沢尚さん脚本のフジテレビ系ドラマです。なんでもフジテレビ第一制作部長、山田良明さんが野沢尚さんに「中山美穂と木村拓哉が主演の秋ドラマ」という企画を持ち込んだ所からスタートした企画なんですって。
キャッチコピーは「記憶だけは殺せない」
中山美穂さん演じる主人公、大庭実那子は過去に両親と姉を亡くしており、本人は「死因は交通事故だった」と思っているものの、実は催眠療法によってそう思っていただけで本当は惨殺事件で家族を失っていました。
催眠の封印が解け始める事件の15年後、実那子に催眠をかけた男の息子である、木村拓哉さん演じるもう一人の主人公、伊藤直季は15年前の真実を探る一方で実那子を救うために実那子の婚約者との仲を引き裂こうとするなど行動を起こします。
過去の殺人事件を巡るミステリーというのが本作の本質でした。
死を扱う重たいストーリー
過去に起こった実那子の家族の惨殺事件の他にも、本編の時系列の中で複数の事件が起こり、登場人物の中にも死者が出るなど重たいストーリーが展開されます。
一部の主要人物が生死不明でラストシーンを終える展開なども話題になり、最終回の視聴率は30.8%を記録しましたよ。ザテレビジョンドラマアカデミー賞でも最優秀作品賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞など多数の賞を受賞した名作ドラマでした。
眠れる森 再放送できない理由は模倣犯が出てきたから?
そんな名作である眠れる森、なぜ再放送できないのかというと、実はドラマ本編の中で起こった事件の模倣犯が出てきたからなのではないかと言われているのです。
その事件というのが、2000年の年末に起こった世田谷一家殺害事件。44歳の父、41歳の母、8歳の長女、6歳の長男の4人が殺害されたという痛ましい事件であり、いまだに犯人が捕まっていない未解決事件としても知られています。
ドラマと事件を結びつける内容を書いた本が話題に
とはいえ、実際の事件とドラマを結びつけるのは無理筋ではないかという声も多くあります。
「なぜ世田谷一家殺人事件が眠れる森再放送の弊害になっていると言われているのか」については、2009年に同事件を扱った書籍「Kの推理」が発売されたことが大きく影響しています。
「Kの推理」の中では、未解決事件となっている世田谷一家殺人事件の犯人が、ドラマ「眠れる森」内で殺人犯が殺害後に現場の近くにマリア像を置いたことに影響を受けて、現場を見守るような角度で地蔵を置いた、といったことを書かれたのですね。
再放送により苦情を受けたことも?
眠れる森は2010年に再放送されていた、とする情報がありました。2010年というと、「Kの推理」発売の僅か一年後のこと。
これが本当であれば、模倣事件の噂は関係なかったということになりそうですが、寧ろこの再放送がきっかけで一部から批判の声が集まってしまった、なんて噂も見られました。
後にドラマを模倣した事件が起こった、というイメージが少なからずついてしまった以上、積極的に再放送したい作品ではなくなっているのかもしれません。
ジャニーズの権利問題の影響も?
数々の芸能事務所の中でも、一際権利問題には厳しいと言われていた旧ジャニーズ事務所。このドラマの主演の一人が、ジャニーズ所属の木村拓哉さんだったこともドラマの再放送の有無に影響しているのかもしれません。
ただ、木村拓哉さんの他の出演作品は再放送されているものも多くありますから、そこまで関係ないような気もしますけどね。
最後に
今回は眠れる森の再放送できない理由について調査しました。
他の作品とは一味違った木村拓哉さんの演技を楽しむことが出来る眠れる森。いつの日か、また再放送してほしいですね。