2013年度上半期の朝ドラ、「あまちゃん」。平均視聴率20%超えを記録する大ヒット作となりましたが、一方で長らく再放送から遠ざかっていました。
今回はあまちゃんが再放送できなかった理由について紹介しますよ。
あまちゃん 再放送 できない理由は?
あまちゃんが再放送できなかった理由は、後に演者が問題を起こしたことが原因となっています。例えば、若き日の橋幸夫役を演じた清水良太郎さん。ものまねタレントの清水アキラさんの息子としても知られていますが、清水良太郎さんは2017年に違法賭博を報じられ、更に覚せい剤取締法違反でも逮捕されました。梅頭役を演じた電気グルーヴのメンバー、ピエール瀧さんも2019年に麻薬取締法違反容疑で逮捕されており、これらの影響で再放送は厳しいと言われていましたよ。
主演女優も訳あり
あまちゃんで主人公を演じたのは、女優、のんさんです。本名及びかつての芸名は「能年玲奈」、あまちゃん出演時もこちらの名義で出演しており、こちらの方がなじみ深いという人も多いでしょう。しかしのんさんはあまちゃん出演後、当時の所属事務所「レプロエンタテイメント」との確執が報道され、現在は個人事務所で活動されています。「能年玲奈」という名前の権利は前事務所が持っており、のんさんが芸名改名を強いられたのもその影響なのだとか。のんさんの事務所問題はこの手の問題の中でも複雑で、あまちゃんの再放送にも影響を及ぼしていた可能性があります。
ドラマ本編も訳あり?
DVDがリリースされているあまちゃん。同DVDでは登場人物が80年代のアイドルシーンを語る場面があったのですが、そこで「ぶりっ子って言葉の語源は聖子ちゃん」といった台詞が見られました。DVDではそのシーンがなぜかカットされているのだとか。2015年に行なわれていた再放送でもその台詞が復活することはなかったそう。当時の週刊誌では「松田聖子さんサイドが『ぶりっ子』という部分に過剰反応し、NHKに抗議した」と報道されていましたが、NHKはその事実を否定。カットの理由は未だ謎に包まれていますが、とにかくあまちゃんというドラマは多くのややこしい問題を抱えたドラマだったのですね。
あまちゃん 再放送の歴史
2013年4月から9月にかけて放送されたあまちゃん。演者の逮捕などの騒動が起こる前である2015年4月から10月にかけて、BSプレミアムでアンコール放送が行なわれていました。また、あまちゃんは第1週から第12週までを再構成した「総集編 前編」、第13週から最終週までを再構成した「総集編 後編」も制作、放送されたのですが、これらの総集編は2013年の他、BSプレミアムで2015年にそれぞれ放送。前編は2019年3月にもBSプレミアムで放送されましたが、ピエール瀧さんの逮捕の影響か、ピエール瀧さんが出演した部分を含んだ後編の再放送は2019年には行なわれませんでした。
2023年、満を持してアンコール放送!
あまちゃんの放送から10年経った2023年4月、BSプレミアムであまちゃんが待望のアンコール放送となりました!未だ地上波での再放送は叶わないのか、BSプレミアムでの再放送でしたが、いざ放送されるとSNSのトレンド入りを果たすなど、あまちゃん熱が再燃。ロケ地となった久慈市も再び盛り上がりを見せるほどでした。同放送はデジタルリマスター版で放送されましたよ。何年時が経っても色褪せない名作は、リアルタイムであまちゃんを見ていなかった人にも好評を博したのでした。
『あまちゃん』はなぜ、10年を経た再放送で連日トレンド入りするのか――時代を先取りした仕掛けの数々(マイナビニュース) – Yahoo!ニュース
最後に
今回は「あまちゃん」の再放送できなかった理由などについて調査しました。
演者の不祥事により作品がお蔵入りになったり、封印されるということは、近年では珍しい事でもありません。ですが作品には罪がないわけですし、名作がそういった理由で人の目に触れなくなってしまうというのは寂しい事ですよね。