アニメ映画と言えば子供のものという概念はもはや古く、最近では大人がしっかりと楽しめる作品が数多く制作されています。実写では味わえない描写や世界観を体感できるのも魅力の一つです！
大人だって楽しみたい！
アニメ映画といってもジャンルは様々。お子さんがいらっしゃるご家庭では、どうしても子供中心のアニメを見がちになってしまいますし、いらっしゃらない方も興味がないとアニメ自体をスルーしがちになってしまいます。それではもったいない！今回はアニメ映画の素晴らしさを知ってもらうために、心を揺さぶる感動作品を３つ紹介していきます。
見ないと損する！心揺さぶるアニメ映画 おすすめ ベスト3
「さよならの朝に約束の花をかざろう」
〈あらすじ〉
10代半ばで体の成長が止まるイオルフの民は数百年生きる不老不死の体を持ちます。主人公であるイオルフの少女・マキアも「ヒビオル」と呼ばれる毎日の出来事を布に込める織物を織りながら人里離れた場所で一人ひっそりと暮らしていました。しかし、不老不死の血を求めてメザーテ軍がイオルフを襲います。やっとのことで逃げ出した森の中で両親を亡くした人間の赤ちゃんと出会い、運命を感じたマキアは「エリアル」と名付け、母親として育てることを決意。孤独な二人が出会い、様々な困難を乗り越えて絆を結んでいきます。
〈見どころ〉
2018年に公開されたアニメ業界で根強い人気を頬る「P.A.WORKS」が手掛ける初の完全オリジナル劇場アニメ映画です。「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」「心が叫びたがっているんだ」などの独特な世界観を醸し出す作品の脚本を手掛けた岡田麿里さんの初監督作品ということで話題になりました。通称「さよ朝」と呼ばれるこの作品はアニメファンの間で受け継がれる隠れた名作となっています。
ずっと若いままの母に違和感を持ちながらも「母を守る」と心に誓う純粋なエリアルと、
自分よりも先に死んでしまう運命にあるエリアルと、ずっと一緒にはいられないと苦悩するマキアの想いが切なくて涙を誘います。2人の選択する「愛」の形に心が揺さぶられること間違いなしの作品。壮大な世界を再現する音楽と映像美に思わずため息がもれます。
「モンスターズ・インク」
〈あらすじ〉
世界中の子供部屋の扉の奥に存在するモンスターたちの世界。その世界の電力を作りだす会社「モンスターズ・インク」ではモンスターたちが夜な夜な扉を出ては子供たちを驚かし、その悲鳴を集めて発電していました。会社のエリート社員サリーと補佐役のマイクはいつものようにナイスコンビネーションで順調に悲鳴を獲得していましたが、モンスターの世界に迷い込んだ人間の子供・ブーを助けたことで会社の黒い陰謀に巻き込まれてしまいます。
〈見どころ〉
2001年に公開されたディズニーとピクサーが手掛けるフルCGアニメ映画です。
ピクサー 映画の4作目として製作されたこの作品は、その年のアカデミー賞に多数の部門でノミネートされ主題歌賞を受賞しました。
人間の子供・ブーを元の世界に返そうと奮闘するサリーとマイクにいつの間にか目覚める親心。自分たちを慕ってくれるブーのかわいい無邪気さに翻弄される姿が微笑ましくて思わず顔が緩みます。もちろん、可愛いキャラクターがたくさん出てくるので子供と一緒に楽しめますが、大人目線で見るブーを助けた後のラストシーンに涙腺崩壊。ほっこりと満たされた気持ちになれる素敵な作品です。
「この世界の片隅に」
〈あらすじ〉
1940年代の戦時下、広島の海辺の町で家業の海苔づくりを手伝う18歳の浦野すずは、呉市に住む北条周作とお見合い結婚をします。
絵を描くのは得意だけれどのんびりしたすず。慣れない土地に嫁いで最初は苦労しますが、周作や周りの人の優しさに触れ、ささやかだけれども幸せに暮らしていました。しかし戦況が厳しくなり本土への空襲が激しくなるにつれて、すずを取り巻く環境が徐々に変化。やがて思いもよらない悲劇が襲いかかります。
〈見どころ〉
こうの史代さん原作の漫画をアニメ映画化したこの作品は、2016年小規模公開されましたが口コミで広まりロングランヒットを記録。ドラマ化もされた人気作品です。
戦争映画というと気持ちが重くなりがちですが、素朴なタッチの絵柄やのんびりとした庶民の生活が中心に描かれていて、クスリと笑えてじんわりと心に響く中毒性のあるストーリーに気持ちがあたたかくなります。
戦時下の過酷な状況の中でも幸せを見出して懸命に生きていこうとするすずの姿は胸に迫るものがあり、自然と涙がこぼれます。
まとめ
今回は大人が見ても心を揺さぶられるアニメ映画 おすすめを紹介しました。実写ではないという点でアニメ映画はどこかふわふわとした心地よさがあるかもしれません。見て損はなし！という良作は近年続々と制作されていています。紹介した映画を窓口にして、いろんなジャンルのアニメ作品を楽しんでくださいね！
